小説

はやぶさショート・ショート 2

”模型” 「結局微粒子は何個あったのかな」 「22個です。拡大模型がこれです」 「なぜ模型を?」 「破砕面があって、組み合わさりそうなので」 「で、組み合わせてみたのか」 「はい。こうなります」 「こ、これは・・・」 「壷だと思います」 「ううむ」 「これ…

推敲

おせち料理の方から考えよう。 おせち料理 デパートの予約 おせち料理 おばあちゃんの手作り黒豆、美味しかったなぁ。手伝わされたな。きんとんとか。おばあちゃん、調子悪くなったとき、きんとん代わりに作ったっけ。これ。怪我にして、復帰できるようにし…

【7日目・クリスマス企画・小説ビンゴゲーム】

お題は、「おせち料理」。 さてどうしよう。いつもなら、SF(望月君担当)、その他エンタメ(水野氏)という考え方で行くのだが。おせち料理うーん、このお題、このパターンには使いにくい。とりあえず、お題関係なく考えてみようか。 SF アイデア:超能力の…

アイデアストーリー

http://q.hatena.ne.jp/1197818731 に二本目の挑戦。の甲斐あって、いるかもらいました。どうもありがとうございます。 「喫茶店」 「さて、何にする?」私は、喫茶店に入り、向かいに座った由美に聞いた。「私、お抹茶にするわ。この、『餅つき』ってのがい…

江戸物に初挑戦

http://q.hatena.ne.jp/1197818731 に応募(参加者Bとして)しました。 最近取り付かれている「江戸」を書いてみましたよ。「大工のかんざし」 「てぇへんだ、親分。てぇへんだぁ。」朝靄の晴れないうちから、手先の松吉が駆け込んできた。「おうおう、朝早…

『最後の突撃』

お題 : 鬼ごっこ 、 電飾 「前席!右前方に機影。」「了解!いよいよ来たな。後席、最適航路を算出。左の谷から回り込む。」「了解、航路算出。HUDに表示した。残弾確認、燃料確認。」「後席!わかってる。最後の一撃になりそうだ。いくぞ!」私は、操縦棹…

続き

http://q.hatena.ne.jp/1197643432 (キーワード:シャンパン・パーティー)上のジュブナイル、続きがあります。 「サンタの代理」 =====================「寝た?」 と、妻が私に聞く。 「ああ、上手くいったんじゃないかな。」 と、私。サンタの服を脱ぎ、…

クリスマス企画

http://q.hatena.ne.jp/1197452107 に参加しました。参加者Aには、見逃していてなれなかった。 気を取り直して、参加者Bとして参加します。2本目、ジュブナイル 「サンタの服」 キーワード;鬼ごっこ + サンタ 鬼ごっこなんか、しなけりゃよかった。お兄ち…

マニュアルホラー

目覚ましモジュール 私は新しい目覚まし時計を買った。マニュアルには次のようにあった。「はてな目覚まし時計」をお買い上げ頂き、ありがとうございます。 時計の背面にあるつまみをまわして、アラーム時刻をセットしてください。 時計がアラーム時刻を示す…

再録です。(去年の自分の回答から。)

昔住んでいた家の近くにあった、大きな墓地の話です。大きな墓地で、太い道が中央を通っていました。その道は、車がほとんど通らないので、自転車で皆よく通っていました。でも、さすがに夜になると怖いので通ってはいませんでした。ある、月の無い晩のこと…

再録です。(去年の自分の回答から。)

お帰りですか。遅くまでご苦労様。今日は、あなたが最後ですね。13階のフロアのキーっと。警報装置、13階確認っと。お疲れ様。え、怖くないかって?こんな商売やってて、怖いなんていってられないよ。正直、建物の中なんて、ぜんぜんこわくない。いや、…

第九話

ハーレーから降りると、数軒の小屋がくすぶっていたが火は消えていた。人影は見えなかった。 「根津さーん、無事ですかー」と山岡が叫ぶと、ヘリウムとかかれたボンベが転がっている辺りの地面から、人が這い出してきた。 「無事でしたか。」と山岡は、近づ…

第八話

「本シャトルは、ただいまから、マスドライバによる加速を1Gで4分と21秒行い、地球へ向かいます。座席にお座りになって、お待ちください。」俺は、機内放送に従って、席に座りヘッドレストに頭を埋めた。窓の外には、静かの海の景色が広がっている。背中…

第七話

「水野。おい水野!」俺を呼ぶ声が聞こえる。そうか、俺は今ショットバーで飲みすぎて、変な夢を見ていたんだな。安息日に酒を飲んだ罪って奴かな。その証拠に、丁度この前と同じ声だ。 ん?同じ声?俺は、思わず首をひねった。 「な、なんでお前がここにい…

第六話

警報音で目が覚めた。機内放送が「緊急着陸態勢。緊急着陸態勢。」と叫んでいる。 隣をみると、三好が携帯PCを操作している。俺のほうを向いて、 「地球環境保全協会のテロ予告がムウンベースに送信されてきたそうです。月でも活動となると、予想よりも大規…

第五話

俺は、月へ向かう航宙機に乗りながら、山岡のことを考えていた。あいつは、いつでも人に心配をかける。しかし、今回のようなのは、初めてだ。己の思いに忠実に生きていくのは格好いいが、それも時と場合によりけりだ。 隣では、三好がすやすやと寝ている。こ…

第四話

ショットバーの扉を開けると、カウンターには三好が既に掛けていた。マスターが、今日は、男性だけ?と聞くので、俺は指で3を作りながら言った。 「いや、そろそろ来ると思うが。3人だ。」と言っていると、扉が開いた。カウンター越しに、 「よう、智美ち…

第三話

それから、俺の周りは騒々しくなった。とりあえず、プロジェクトのメンバーとして、2人は好きに選んで良いことになったからだ。俺は、ぶつぶつ言いながら、フロアを見渡した。目をそらそうとするもの、逆ににらみつけるものがいて、俺はかえって面白くなっ…

第二話

昨夜の酒で頭がボーっとしていて、俺はよく聞いていなかった。 「・・・・社始まって・・・・プロジェクト・・・」部長がしゃべっているらしい。 「この第一開発課からプロジェクトリーダーを出せたことは、私も誇りに思う。水野君。・・水野!」えっ。俺が…

第一話

「水野。おい、水野!」と、耳元で呼ぶ声が聞こえた。おれは、ショットバーのカウンターから、ハッとして起き上がった。そして、隣にいる人物の顔を見て、思わず首をひねった。 「なんで、お前がここにいるんだ」。 そこには、大きなバックパックを担ぎ、擦…

視点変更小説を書こうとしたんだけど、基ねたがばればれで使えないので、ここに書いておく。

そうなんです。たぶんストーカーだと思うんですよ。最近私の行く先々で見かける女の子がいるんですけど。いえね、何かされたわけじゃないんですよ。ただね、視界の隅っこのほうから、なんだか見られてるみたいで。 え、自意識過剰?うーんそうならいいだけど…

順序小説に挑戦。

知ってる人は答えられるでしょうけど、他の方はどうするか・・・ 楽しみです。「初夏の風景」梅雨入り前のある日、強い台風の近づいている街は、ざわついていた。道端の橘も強い風にしなっている。東大の赤門の前を通りながら、彼はこんな日を選んだことを後…

・・「宵の雨」・・

その日は、朝から雨だった。 「ユミちゃん、もう今日は上がっていいよ。こんな雨じゃ、もうだれもこないだろう。」と、言っている最中に、扉が開いた。 水滴を滴らせて、くたびれたレインコートが入ってきた。 薄くなった髪の毛が、ぬれて頭に張り付いている…