はやぶさショート・ショート 2
”模型”
「結局微粒子は何個あったのかな」
「22個です。拡大模型がこれです」
「なぜ模型を?」
「破砕面があって、組み合わさりそうなので」
「で、組み合わせてみたのか」
「はい。こうなります」
「こ、これは・・・」
「壷だと思います」
「ううむ」
「これで、幸せになるん…」 ボカッ
”模倣”
「カプセル内のガスは、キセノンでした。」
「じゃあ、はやぶさのだな」
「いえ、カプセルを開けた後に発生しています。あ、また」
「微粒子が振動しています。発生源はそこです」
「拡大しろ」
「これは、イオンエンジン」
「イトカワ星人は、はやぶさの超小型コピーを作ったのか」
”集合”
「微粒子はバラバラにして下さい!」
「もう、まとめちゃったよ」
「遅かったか」
「なんで?形状精査してたんでしょ」
「ええ。もう合体しちゃったかな」
「なに?」
「微粒子塊を拡大します」
「こ、これは」
「ザンボット3に似てます」
「なんで、ロボットなんだ」
「やぱりイオン…」
”走査”
「変ですね、微粒子が十個程度から増えません」
「もっとあるんじゃないのか?」
「ええ、顕微鏡の部分走査ですから、良くわかりません」
「ちょっと待て、微粒子の分布位置、変わってないか?」
「はっ、変わってます。ちょうど顕微鏡を避ける感じに」
「鬼ごっこか」
”作業”
「一粒二粒三粒よつ ぶ ご つ ぶ ろ 」
「おい、どうした」
「ななつ ぶ うああああああ」
「まただ、医務室へつれてけ」
「これで3人目です」
「そうだな、毎日毎日同じ粒粒をえり分けるのは、不毛な作業だよな」
「毎日増えてますし」
「あと2万粒か」
…
”営業”
ヘラから微粒子をはずす方法を模索中と聞きまして、
是非こちらの機械をお使いください。
世界でも、唯一の特許ですから、わが社でしか対応できないと思います。
ええ、わが社だけの技術です。
え、ご興味を持っていただけましたか。
私、ダイソン社の営業の…
”愛称”
「大島優子…地球人」
「はい」
「前田敦子…地球人」
「はい」
「あれは、何をやっているんだ。仕事中に」
「微粒子に名前をつけて区別することにしたんです」
「名前?」
「記号じゃ味気ないでしょ。で、どうせならAKB」
「…」
「地球由来なら地球人と」
「うーむ」
”要領”
”料理のコツ”うむ、ヘラと粉だったら、何か知見が得られるかも知れん。
”ボールの壁面をこそげるように”こんな感じか?
”ヘラ同士を擦り合わせ”て粉を落とすのか。
なに、それから…
「主任」
「なんだ?」
「なぜクッキーがここに」
130字前後でショートショートは、ちときつい。自然とセリフのみになる傾向が。
はやぶさ関連で、結構背景を略したり。
下のように、続けてくれると楽しい。
「カプセル内のガスは、キセノンでした。」
「じゃあ、はやぶさのだな」
「いえ、カプセルを開けた後に発生しています。あ、また」
「微粒子が振動しています。発生源はそこです」
「拡大しろ」「これは、イオンエンジン」
「イトカワ星人は、はやぶさの超小型コピーを作ったのか」 ↓
@binbonban: 次々とRWが壊れていっています!そこまでまねしなくていいのに…
↓
@clavi_t: 「そこから離れろッ! このままだと無謀な再突入を!」「どこに?」
↓
「勝手に発火しました!」「何か小さな物体が、別軌道で飛び出してきました」「カプセルだ」 (無限循環)