懐かしい、とはまた別の感覚

漫画では、すでに終わってしまった感があるけど、
20世紀少年(ビッグコミックス)全22巻+21世紀少年 上・下
20世紀少年を読んでる。

浦沢氏の少年時代を駆け抜けていくこの漫画は、私の少年時代とシンクロしている。
作者は1959年の早生まれ。私は1963年の早生まれ。4年の違いではあるが、同時代を過ごしている。
アポロ・・・・万博・・・・アニメ・・・・・特撮・・・・漫画・・・ロックンロール
そんなカルチャーが街を漂い、来るべき21世紀は、きらめく未来だった。
 
手塚センセ。未来は、20世紀と「ほんのちょっと」しか変わってません。
まさか、21世紀に、普通の服を着てるなんて、想像もつかなかった。
人類は土星も通り越し、ロボットと人類が肩を並べるはずだった。
宇宙ステーションと月面基地はどこへ行ったのだろう。
空を飛び交っているはずのエアカーは、一台もありません。
(テレビ電話を普通に持ち歩けるとは、思ってもみなかったが・・・)
 
この漫画は、そんな未来を夢見て、いや、確信していた作者の、
通り過ぎてきた道へのオマージュのようだ。
 
手塚センセ。藤子不二雄。大友。
そして、スティーヴン・キング
表面的にみると、設定は「IT」だし、細菌が蔓延した世界は「ザ・スタンド」。
物語の中で、キングも知ってるぜ、とほのめかしてるところをみると、
インスパイアされていても、こっちは違うもんね。というところなのだろう。

なにやら、私のとおってきた道をのぞかれている気がしないでもない。 
まあいいや、キングファンでも、これは面白い。
 
最後まで読んだら、また書きます。