私の原点かも

部屋の整理をしていたら、段ボールが1個。
開けてみたら、こんなものが。
 

大阪万博の公式ガイドブック
 
というと、万博に私が行ったみたいですが、行ったのは祖母です。
私は、このガイドブックと絵葉書と万博立体ビュワーを御土産にもらって、有頂天でした。
「20世紀少年」みたいですが。当時の小学生の男の子は、「バンパク」の話題でもちきりだったのでした。
「オレ行ったよ。」
「今度連れてってもらうんだ。」
そんな会話が。
でも、ほんとにいった奴は居なかった。
老人会で祖母は1泊2日、駆け足で「万博会場」を見てきた。
感想は「人が多かった」
月の石は?「見られるわけないじゃろ」
太陽の塔はなんやらよくわからない」
で、一通りの御土産(饅頭、ペナント、絵葉書)と大阪土産の八つ橋を手に帰ってきたのだった。
公式ガイドブックを持ってるだけで、結構なステイタスだった。
ここには、「確かな未来」があった。
 
すげぇなぁ、未来って。
 
そう、思っていた。あの頃。
 
 
もう一冊。
こっちの方が古い。

月面着陸を特集した、アメリカの雑誌「LIFE」の増刊号。
生中継で見た、ノイズいっぱいで、待ち画面ばっかりだった「月面着陸」の鮮明な写真。
この表紙の写真にびっくりしたものです。
これが、あれ(TV画面)と同じ場所とは・・・・思えない。
 
父からこの本をもらい、毎日毎日見ていました。
ぜんぜん横文字は分からなかったけれど、ところどころにある数字と記号が、なんとなくアポロ11かも知れないと思ってみたり。
 
いつか、自分もそこへ行ってやるんだ。
 
そう思って、この写真を眺めていた。
自分がそこに行ったときに、迷わないように。
 
 
この2冊が、私を「理科」に誘ったのです。
そう、私の人生を決めた本。
 
 
 
 
初心忘れるべからず。
改めて、そう思う。