意外性を入れるのか、物語を重視するのか
- 作者: 東野圭吾
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1989/05
- メディア: 単行本
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が、さまざまなトリックが散りばめられていて、読者はいろいろと連れまわされてしまう。
記されているトリックを追いかけても、ミステリーとして楽しめるし、
記されていないトリック(これ以上はネタばれになっちゃう)に気づくのも楽しい。
しかし、純粋に小説としても面白い。
加賀という刑事(どちらかといえば、恋愛に向いてない感じ)が、
少しずつある女性に惹かれていく過程が、少し古臭い小説風に進んでいく。
ちょっと展開が気になるあたりから、ストーリーの方向が変わってくるのだが、
それ以上は言えない・・・・・
おもしろかったよ、ほとんどのトリックに途中から気付いたけどね。
推理小説としての意外性と、小説としての意外性なら、
私は小説としての意外性をとることが、よくわかった。