先週の読書メーター

2010年2月15日 - 2010年2月21日の読書メーター
読んだ本の数:3冊
読んだページ数:720ページ

なぜ宇宙人は地球に来ない? (PHP新書)なぜ宇宙人は地球に来ない? (PHP新書)
少年時代は超常現象に興味を持ち、今では俯瞰で見ながら酒の肴にしているスタンスは、ほとんど同じ感覚。故に、染まる奴らの感覚が分らない。判断力が鈍っているという表現がでてくるけど、それだけなのだろうか。「理系」「文系」とかも、こっちの話かな。こんな話を「笑える人」と「笑えない人」がいることは、ちょっと神秘的だが。これは説明しにくい現象ですよねぇ。
読了日:02月19日 著者:松尾 貴史
日本人の知らない日本語日本人の知らない日本語
面白い。教えると言うことは、学習するということなのね。外国人の質問から、古(いにしえ)の言葉が蘇る感覚は、なかなか。なんとなく使っている言葉が、はっきりとその境界を露にするところが多く、勉強になります。「先生」もっと勉強して、我々に教えて。
読了日:02月18日 著者:蛇蔵&海野凪子
身もフタもない日本文学史 (PHP新書)身もフタもない日本文学史 (PHP新書)
平安貴族の短歌は「メール」というのは、納得。徒然草は昔のビートたけしだと思ってたから、悪口文学というのも共感。漱石が現代文を作ったのも同意。でも、志賀直哉と谷崎をちょっとバカにしてるのがちょっと不満。それと、竹取物語をもう少し大きく扱って欲しかったなぁ。とはいえ、この分量で結構いろいろ詰まっていて「割安」です。さすが、清水義範「先生」、なんでも雑学になっちゃう。
読了日:02月16日 著者:清水 義範

読書メーター


キッチュ松尾氏の疑似科学への考察。このスタンスは、私と近い。疑似科学(超常現象を含む)は、その状況を楽しむものと思っている。頭から否定し、排除してしまうと、その状況もなくなってしまうので「つまらない」。お笑いと一緒で、無くても生活できるけど、有ったほうが楽しい。ただ、本気ではまっている人や、他人もその中に引きずり込もうとする人がいることが面倒。さらには、一般人を「騙して」信じさせてもうけようとする輩が、ちょっと許せない。あくまで、「ふーん、そんな考え方もあるのか」というエッジとして存在してほしい。
ウェゲナーもダイノソアキラーもビッグバンも疑似科学認定されかねない内容で有ったはず。こういう「仮説」は必要でしょう。「検証」も必要ですけどね。
 
日本人の知らない日本語 は面白かった。外国人たちの視点から発せられる質問は、我々がなんとなく使っている日本語の「エッジ」を突いてくる。そして、簡潔かつ適切にそれにこたえる先生。いいです。生徒さん達のキャラもいいですね。
 
日本文学って、世界に胸を張れるんだよ、という話。清水センセ、竹取物語をちょっとないがしろ。世界初のSFなのに。(この点については、竹取物語星新一訳・解説に詳しい)でも、源氏物語はほんとにすごい。枕草子もすごい。それは認める。そして、駆け足で日本文学を紹介してるけど、授業よりよくわかる。これ読んでから、古文の授業を受けるといいのでは?