マニュアルは片手間

理系クンの書くマニュアルが読みにくい理由
「理系だから」だけではあるまい。マニュアルの読みにくさは。
マニュアルは、新人が書くものだった時代は、終わったんでしょうか。
基本的に、まだ意識は変わっていないと思う。特に書かせる側の論理は。
 建前:新人君が、その製品の内容を把握するいいチャンス。一般人により近いから、その視点で書ける。関係者に疑問点をぶつけることで、新人君の訓練にもなる。等々
 本音:めんどくさいドキュメントなんて、書いてられない。そんな時間があったら、図面を引いて、実験しないと締め切りに間に合わない。
 
社会人になって、実務経験があまり無いほとんど大学生の様な新人君が、マニュアルを担当する。なにか文章書いたことあるか?って聞くと。 「卒論」。
読んだことは? 「マンガ」。 … そうじゃなくて、活字。   …  …  ゼミの宿題の「論文」
(これだって、全部読んだか怪しい)
せいぜい、小論文を書いたかどうか、という人材に、「分りやすいマニュアル」を書けというのがそもそもの間違い。分りやすい文面、内容の優先順、良く使う項目と保険の項目、簡略表現と詳細な記述の使い分け・・・これは、無理なのです。理系に限らず。
 
新聞も読まないし、ラノベじゃない小説だって読まない。そんな人に書かせた文章は、1センテンスもきちんとした文章にならない。だから、構成もそうだし、文自身も変になってしまう。
 
本を読もうよ。理系君。(に限らないけどね)
名文もへなちょこ文も含めて、沢山本を読もうよ。
 まあ、作家になるのに、「本、読んだことありません。」というひとが結構いる世の中だから、なんともいえませんがねぇ。