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で、宮部みゆき
図書館で借りまくったのは、
ぐらいかな。
「理由」が一押し。「火車」のヒロインに合ってみたい。「クロスファイア」を書いた気持ちわかります。(ファイアスターターってやっぱりすごい)
とりあえず、「模倣犯」
時系列が一様でない書き方なのと、私が読んでる「今」と本の「今」のずれとがからんで、時間軸の把握が混乱してしまった。また、登場人物の描き方と、読者への思考操作が少しいつもと違う。これは、週刊誌連載の弊害かと思う。
特に滋子と真一の思考方向と速度が一定ではない点が引っかかる。全体には、読者を大きく振り回していて、その振り回され方が心地よいのだが、この二人の心情表現が惜しいような気がする。
ところで、宮部みゆきは模倣犯ではないんですね。つまり。そう言っているのですよね、これは。このことが、一番すんごいのではないかと。
では。