夢戦士?
- 作者: 宮部みゆき,小泉英里砂
- 出版社/メーカー: 角川グループパブリッシング
- 発売日: 2008/07/30
- メディア: 単行本
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江戸の不思議でおそろしい語り物。
いつもの宮部の物語。
なんですけど、読んでいくうちに頭をよぎる感覚がある。
これ、別の物語で見たような気がしてならない。
「ドリームバスター」じゃないですか。これ。
江戸版の。
じじぃも出てくるし。
シェンは、女の子に姿を変えてるけど、美形だし。
なんてね。でも、話は面白い。
特に、美形の姉弟の話。
「幼少期に一緒に生活することは、婚姻の斥力となる。しかし、容姿が似通っていることは、婚姻の引力となる。
親子や兄妹などが、婚姻に至らないのは幼少期を共に過ごしているからである。
そのため、幼馴染も斥力が強く働く場合が多い。」
という事例を踏まえていて、興味深い。
赤ん坊のときに子供と引き離された父親が、成長して「美しかった恋女房とそっくりになった」娘に再会して、結ばれてしまう話とか。生き別れの兄さんと知らずに深い仲になってしまう兄妹とか。実際に「斥力」がなくなると、血縁の近さは強力な引力になってしまう。
続きの書けそうな終わりかただったので、また続きが読めるんでしょうか。