江戸を出て瀬戸内へ

孤宿の人 上

孤宿の人 上

孤宿の人 下

孤宿の人 下

江戸時代の話。ではあるが、事実を基にしているわけではない架空のお話。
江戸を出て、瀬戸内の丸海藩(これも架空の藩)へ。今の香川県あたり。
時代小説をあまり読んでいないので、一般的な時代小説と比べて云々はできないが、宮部氏の江戸物と比べて違和感はない。結構なページ数であったが、気にならない。(持ち歩くときの重さが気になるかな、2冊だから)
「ほう」と「宇佐」の二人の女性(女の子かな、まだ)の視点から描かれる穏やかな瀬戸内の町。が、大きな嵐に見舞われるわけである。その中で「ほう」の視点が澄んでいて気持ちよい。素直に感情移入してしまう。
最後は、宮部の術中にはまってしまった。

泣けた。

うまいなぁ。