江戸のプローブ

大江戸観光 (ちくま文庫)

大江戸観光 (ちくま文庫)

杉浦日向子の小品集。
漫画描いていた頃。文章書きが面白かったらしい。漫画がらみの雑誌に小文がたくさん。
すでに「江戸の人」だった日向子女史、江戸の文化の風を肌で感じていたらしい。江戸っぽさを残す絵師とそうではない絵師。普通の人にはわからない一線を引いている。その引き方が、バッサリ、一刀両断なのでびっくりです。
あれは、江戸の中にいないと出来ない業ではないかと・・・・


ひょっとして、日向子女史は、江戸の人で、未来を探りに来ていたのではないかな?と思えるのです。こっちも便利だけど、向こうも楽しい不便さがあって、と綴る筆の楽しそうなこと。やっぱりあっちの人なんでしょうね。


で、彼女は、江戸の探針(プローブ)ではないかなぁ。