本日読了

トンデモ科学の世界 竹内薫茂木健一郎
aha!体験の茂木先生の本。竹内氏との共著。申し訳ないが、竹内氏の方が面白い。
トンデモ本の解説書に対抗して、常識を逸脱した学説が、本当のことを言っているかも、というスタンスで、かつて「トンデモ」であった、現在の科学の常識を説明している。(のが、竹内氏の部分)
茂木氏の部分は、これからどうなるか、まだわからない心脳関係の「常識」と「トンデモ」を扱っている。しかし、どの部分が「トンデモ」なのか、よくわからない。
もう10年以上前だから、「クオリア」が今のように普及していないので、「クオリア」がアウトサイダー側に書かれている。たしかに、当時の「トンデモ」は、今主流のようだ。
あのころは、神経回路学会に参加していた。しかも、バックプロパゲーションの栄枯盛衰も体験した。ミンスキーの「ばっさり」は確かに衝撃的であった。
ファジィ→ニューロ→カオス→複雑系への転換期だったのだが、心脳問題には、カオスの領域は達していなかったのか?
それから、養老先生の研究に触れてませんね。神経回路学会では、甘利先生の研究を養老先生の脳に当てはめようと必死だったのですが。松本氏川人氏等の名前が散見できるだけに、なぜ?って感じですね。
もう少し、最近の本を読んでみないとわかりませんね。