ちょっと煮え切らないなぁ
- 作者: 宮部みゆき
- 出版社/メーカー: 毎日新聞社
- 発売日: 2009/02/14
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まあ、指輪物語でも
ととじゃ、
全然スピード感も重厚感も違うけど…
世界構築に時間をとった分、肝心のストーリーが短い。
新聞連載だから、ロングレンジセンサとショートレンジセンサがかみ合わないと、こんな感じになるのかも。
世界構築はできたけど、魔法の定義がちょっとあいまいかも。
最後は、宮部っぽくなってましたが。
伏線の張り方とか、枝葉のストーリーの少なさとか、ちょっと宮部っぽくない部分が多くて。
物語とか、本とかに「力」を持たせたいのは、作家の性でしょうか。
川又千秋氏の「幻詩狩り」とか有りましたよね。
作家としての、気持ちはわかりますが。
紡ぐ人にも責任あり、というところでしょうか。
だったら、もう少し決着をつけてほしかったな。
それと、
殺人の必然性と、こちら側での「罪」を認めて償う、という部分が欠落しています。
殺人を安易に提出するなんて、宮部らしくないなぁ。