日本語の良し悪し

金田一先生の本。
なんだか、そのへんのおじいちゃんが、
「日本語はよかったねぇ」
「わしもいろいろ言っていた頃があったんじゃよ」
みたいな、縁側話をしているよう。
 
音声入力には、日本語が向いてるって話。
音節数が少ない(112個ですか)
ので、入力した音に対して簡単に文字をあてはめられる。
英語の音節って、「数え切れない」んだって。
そうだよね、一時期コンピュータ技術者は「日本語の勉強をしなければならない。」なんて言われたもの。
でも、同音異義語が多すぎて、意味への変換が困難だから、投げちゃったらしいけどね。
 
みゃみゅみょの表記の話。
みゃみゅみょをつかった言葉、少ないです。
でも、みゃは脈、みょは妙など、まあなんとかあります。
が、みゅって外来語以外では見かけないですよね。
先生、気になってたんでしょう、あるときその表記を見つけます。電話帳で。
「大豆生田(おおまみゅうだ)」さんを。
そう、せいぜい名字くらいなんです。「みゅ」って。
先生曰く、
「みなさんは小学校で、「あ、い、う、え、お、... みゃ、みゅ、みょ、...」と大きな声で発声練習をしたことでしょう。 その時「みゅ」の音を練習したのは、 実にこの大豆生田(おおまみゅうだ)さんの名前を呼ぶためであったのです。」
あはは、おかしい。この先生の語り口は、やさしくておかしい。
 
日本語って、いいですね。先生。