時間旅行のルール

最近気になるドラマがある。
TBS 日曜劇場「JIN -仁-」
現代の脳外科医が、幕末の江戸にタイムスリップして、激動の時代の渦に巻き込まれる。という話である。
なんだか、気になるなぁと思っていたら、村上もとかの連載中の漫画だったのですね。
どうりで、ストーリーがしっかりしているわけだ。
 
ところで、タイムスリップ(という現象を、何の躊躇もなく受け入れているのだが、それは置いておいて)などの、
時間旅行の話になると、当然のように出てくる概念がある。
 
歴史を変えてはいけない
 
なんで?
いつも疑問。
 
そりゃね、父殺しのパラドックスは有るけど。そういう歴史の改変は、論理の破綻になるからね。
だから、時間旅行は不可能、という論理展開しかなくなるんですよね。
 
でも、タイムスリップしちゃったんだからさ。もうその時点で、「歴史変わっちゃってる」でしょ。
どれくらい変わるかって、そりゃ大変ですよ。
約60kgwの質量が、一瞬にして増加したんですから。この質量をエネルギーに変換すると、どれだけ?
完全に変換してしまったら、その後の地球環境は一変しそうですが。
父殺しどころではありませんよね。
 
こまかいこと言えば、持ってきた微生物の影響、見かけた人の思考内容、彼が食べてしまった食物を食べるはずだった人のその後、踏みつけて死んだ虫、免疫系で処理された江戸時代の微生物…これらは、目に見えなかったり、その瞬間には、影響が分からなかったりするけれど、
バタフライ効果
で、あとでどんな違いになるか「わからない」
だから、「教科書に載っている歴史を変える」ことと、「その場所に立っている」ことは同義。
すでに、歴史を変えてしまっている。
 
タイムパトロールが時間旅行をし、その時間に出現することは、歴史の改変という点では最も重罪と言えるのではないでしょうかね。
 
だから、時間旅行物では、歴史の「軽い改変」を認めて、かつ見るものに爽快感さえ与えてくれる
バック・トゥ・ザ・フューチャー」(Part1ね)
は、最高傑作だと思うんだ。
 
 
歴史はどんどん変えていいんじゃないの?やれるだけやっちまえ。せっかく別の時間に行ったんだ。
と、時間旅行の主人公には、いつも声をかけているのです。
 
あ、歴史が不得意な主人公が、戦国時代にタイムスリップしてしまうという話はどう?
歴史を守ろうとして、かえって大変なことに…
 
それとか、着いてみたら、全然教科書と違う。
教科書の歴史に戻すべきか、そのままにするのか悩む主人公とか。
 
をを、アイデアが浮かんだ浮かんだ。