忘れてたから、再読

闇の展覧会 霧 (ハヤカワ文庫NV)

闇の展覧会 霧 (ハヤカワ文庫NV)

映画「ミスト」の原作として、復活を遂げた短編集。
と言っても、ほとんど「霧」。
なんか、他の作品はつけたしのようで、かわいそうです。
反面、抱き合わせ販売のような気もしますが・・・・・

さて、「ミスト」映画の方は、まだ見てません。予告や評論は少し見ました。
で、「あれ?そんな内容だったっけ?」と思ったので、再読しました。
 
まあ、内容は、霧の中に何かいて、主人公たちは建物に閉じ込められちゃう。建物の周りには、霧にまぎれて「怪しいものたちが蠢く」。得たいの知れないものに、次第に取り殺されていく人間たち。
という、典型的なB級映画(いやD級かな)パターン。
しかし、面白い。キングの人物描写による、「物語の厚み付け」の真骨頂といえるのではないでしょうか。そして、外の「怪物」よりも、閉じ込められた人間の方が「もっと怖い」。
 
映画は、この、「もっと怖い」部分を強調している様子でしたが、出来はいかが?
まだ見てないので、期待半分(キングの映画化は半々の確率でダメ)で見たいのですが、まだチャンスがありません。

救いのないラストで、この小説は終わりますが、映画の終焉はどのようになっているのでしょうか・・・・