言いたいこと言ってるけど、そうだよね

 

構造主義生物学 聞きなれない名前だが、最近のネオダーウィニズムとは一線を画す生物学の系統。
自然淘汰」などの、いわゆるダーウィンの案内する進化論とは違い、もっと別の理由があったんじゃないのか、という問題提起をしている。
池田先生は、どうも、遺伝子の情報だけで淘汰が起こっているというのは納得できないらしい。ランダムに変異する機能のうち、使えるものをたどって生物が進化した。というのでは、まどろっこしい。もっと、生物は積極的に遺伝に関与しているのでは?
中立説より、積極的な方向で考えている感じですね。今西論の「変わるべくして変わる」よりは、消極的かな。
 
さて、この本はその構造主義生物学はかけらしか出てきません。どこかに行って、虫とって、酒飲んだ。という話がほとんど。友人たちも変な人が多いことがわかる。どう見ても虫屋はおたくの走り。(http://d.hatena.ne.jp/takejin/20051213/1134468089)でも言ったけど。
 
中の1章が「サイボーグオリンピック」。最近、身体障害者が足に義足を付け、健常者と一緒に走りたいとオリンピック参加を申請して「断わられた」。理由は、健常者に不利だから。グラスファイバ製の義足は軽くて弾性が高い。通常の足より「性能がいい」。着実に、サイボーグへ人類は向かっているのかも知れない。

最近とみに虫が取れなくなっているそうだ。人類の居住する環境としての地球環境に対して、少し憂えるところであると。でも、人類居なくても、地球は気にしない。なるようになるのさ。とも。

そうだよね。