で、筒井の話題。

http://book.asahi.com/trendwatch/TKY200608280079.html
こんなエピソードのように、昔は、星新一っていう変な人が、SF界をかき回していましたね。原子力研見学会を主催したのも星さんでしたか。「所長の原子力(はらこ・つとむ)さんに面会したい。」と言ったとか、言わなかったとか・・・。

日本以外全部沈没―パニック短篇集 (角川文庫)

日本以外全部沈没―パニック短篇集 (角川文庫)

表題だけいただいて、こんな作品を作ってしまうのは、当時の筒井がやっぱりすごかった、ということに尽きると思う。筒井のブラックな表現は、様々な色を混ぜ合わせた黒だと思う。色々な要素を突っ込んであって、どうしても黒い方向へ話が進んでいってしまう。
でも、絶対に「ハードSF」だけは書けないのであろうなあ。日本以外が全部沈没する「理屈」を「説明」しようともしないもの。
「説明は無いのじゃ」(ヤマザキ)で済ましてしまうのが、筒井流。