本日の本

 本日読了 「歴史とはなにか」 岡田英弘 文春新書
歴史とはなにか (文春新書)

 歴史のある国の方が、世界では少ない。
 イスラム文化圏には歴史が元来無い。仏陀の生誕年も不明と。
 ヨーロッパの歴史観と中国の歴史観は違う。しかも、この2種類しか歴史はない。この歴史をつくったのは、ヘロドトス司馬遷である。
 国家というものが成立してからまだ200年たらず。
 国と言語との境目の違いは、ヨーロッパで特に顕著(方言とはまた異なる)
 人工言語がヨーロッパには多い
 等々
 本当なの?と思いながら読みましたが、「歴史は中国史と西欧史と日本史しか知らない」のは確か。中国人の歴史観と日本などとの領土感覚の違いは、歴史の記述が原因であったとは、気付きませんでした。
 歴史の無い国アメリカが近代の「国家」という思想を作ったり、中国は日本の物まねをして、「中国」という国になったとか。
日本国家は、日本書紀の中で始めて成立したとか。天智天皇が実質初代天皇であるとか。つまり、大化の改新以前は日本ではなかったのですね。
日出処の天子」は?とかいろいろ疑問はありますが、面白かったです。