なんだろう、淡々と危機を語っているんだよね

正義で地球は救えない

正義で地球は救えない

 
ここでいう正義とは、マスコミで公然と言われている
「反論しにくい意見」
でも、正義を唱えているのは、いわゆる正義の味方。
そう、自称正義の味方=マスコミなのだ。しかし、その背後には、
さまざまな思惑が交錯している。マスコミと、その報道や広告に
いわば洗脳されている我々は、そのことに「気づかせてもらえない」。
 
池田先生、いろいろ言いすぎて、発表の場が少なくなっちゃうんじゃないかなぁ。
正義を振りかざす人たちに、真っ向から論陣を張ってしまって。あいては
原理主義」(しかも、自分は原理主義者とは思っていないから始末が悪い)
(我々)正義でなければ、極悪人であると思ってしまう人種だから。
 
落ち着いて、状況を分析すると、「地球温暖化」も「種の多様性保存」も
正義の置きどころが違うことが分かるのに。なぜ、正義をいったん定義して
しまうと、そこから外れることは「非国民」のようなレッテルを貼ってしまうの
だろう。正義として振りかざした主張自身を検証してもいないのに。
 
地球環境は、なるようにしかならない。それを、自己の利益になるシステムを
作った人たちの論理に振り回されて、大損するのは変。
 
そんな感じに「洗脳」されちゃう本です。

でも、両人の根底にあるのは、危機感。
そう、もうすぐ迫っている化石燃料の枯渇、そのことを危惧している。
二酸化炭素排出権騒動で、エネルギーを消費しないで、もっと先(といっても、
そんなに遠い未来じゃない=われわれの子供や孫の時代だ)のために、エネルギー
を使おうよ。ほんとに心配なんだよ、って。
 
正義という言葉にカムフラージュされた「本当のことに気付こう」
 
 
代替エネルギーの開発、技術者諸君、納期は迫っている。急ごうゼ。