本日読了

ピンポン接待術  清水義範  祥伝社文庫

おもしろくても理科 の項を書きながら、「まだまだあるなあ」と思い、図書館で借りてきました。
たぶん、清水氏は小学校のころは、体育の時間と運動会は苦手なほうであったのでしょうね。それから、カンケリも苦手だったのでしょう。
その「うさ」を筆で晴らしてる感じですね。とくに、カンケリは。
鬼の目の前で、パッカーンと缶を遠くへ飛ばすのは、特に最後の一人として蹴るのは、大変な快感(「カ・イ・カ・ン」の薬師丸ひろこではありませんが、)でした。わが地元では、鬼も缶には手を使えないので、遠ければ遠いほど、捕虜に逃げれられてしまうというルールになっていました。
カンケリで、究極のいじめは、鬼をおいてみんな帰ってしまう、ですね。メッチャクチャ遠くに缶を蹴り飛ばして、鬼が缶を足だけで元の位置に戻そうとしてる間に、みんなまとまって帰ってしまうのですね。時には、鬼の子のランドセルを、その子の家の前まで持っていってしまったこともありました。
あのころの、そんないじめは、一人に集中することなく、力如何でどうにでも動き、常にいじめる立場である「ジャイアン」のような少年以外は、いたずらともいじめとも付かない扱いのなかで、もまれていました。ある種の緊迫感のなかで、人との付き合い方を学び、時にはいじめた子のおばあさんに怒られたりしながら、いじめの限界点を肌で感じていました。
今の子達は、どうなのでしょうか。