歌舞伎フォーラム

江ノ島歌舞伎フォーラム というものへ行って来ました。
判りやすく、歌舞伎の紹介をするという企画でした。
3編のさわりと、歌舞伎の楽しさを紹介するコーナーでした。
私、舞台に立って立ち回りをやってみました。
まあ、そんな「歌舞伎教室」みたいなものなので、気楽に見ていたんです。
1幕は、獅子舞(つまり踊り)
2幕は、こっけいもの(狂言から題材をもらったもの)釣女
3幕は、歌舞伎といえば「忠臣蔵」。「内蔵助妻子の別れ」です。
ある意味で、たかが「歌舞伎教室」と思っていた私は、この3幕目で不覚にも涙してしまいました。
せりふ・所作からわずかに洩れてくる「内蔵助」の心情。時折降る雪。あっという間に舞台に引き込まれてしまい、内蔵助の一瞬の見得に垣間見る悲しみに触れて、自然に涙があふれてきました。
そして、最後のシーン。内蔵助が家を振り返るも、そこは雪の壁。まさに壁のように、しんしんと降りつのる雪があまりに美しくて、ただ涙でした。
すばらしい。様式美の極みといえるかも知れません。
その晩は、なんだかボーっとしてしまいました。